春のバチ抜けパターンとは(シーバス釣り初心者向け)

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先日「シーバスをルアーで釣ってます」という話を、ルアー釣り初心者の方々としてました。
ある人は「何度かチャレンジしてみたけど釣れたのボラだけ」とか「有名ポイントに行っても生命反応がゼロで寂しくなった」とか、
またある人は「そもそも海の魚ってルアーで釣れるの?」とか「シーバスってスズキ?釣れるの?」などという話になりまして、「春は、バチ抜けで・・・釣れるかもよ?」の話をしたところ、やる気を取り戻して頂けたようでした。

少しルアー釣りの経験があるアングラーなら、「海でルアー釣りといえばシーバスは代表的なターゲット」とか「パターンを知れば釣れるよ?」とか・・・少なからず思っちゃうかもしれませんが、私も最初の1匹を釣るまでの道のりはなかなか険しかった記憶があります。(というか、今でもとても険しいですが)

さて、前置きが長くなりましたが、
そんなシーバスを比較的簡単に釣れる(かもしれない)パターンのひとつ「バチ抜け」について紹介したいと思います。

「バチ抜け」とは?

バチ?抜け?なにそれ?

とても簡単に説明すると、

  • 「バチ」とは、ゴカイ類(いわゆる「イソメ」など)のこと
  • 「抜け」とは、それが、普段生活している底の砂などからニョロニョロ抜け出して浮遊している状態

のことです。

つまり、よく釣り餌なんかで使うアレが、そこらじゅうに浮いている状態で、魚からしてみれば 「無料バイキング状態」 ということです。
この状態になると、シーバスに限らず多くの魚達が一斉にバチを求めて捕食し始めますが、ここに釣りのチャンスがあるわけです!

なぜこんなことが起こるのか?

さっくり言うと、バチたちの 夜のお楽しみタイム 繁殖行動のためです。

バチは普段、底の砂の中でひっそりゆったり生活しています。

そんな中 「春」 になるとできるだけたくさんのバチと やりたい! 出会いたい!と急にやる気を出します。
しかし、普段からあまり泳ぐことのないバチが、フラフラ泳いだところでなかなかよいパートナーには出会えません。

そこで困ったバチたちは考えました。
「そうだ!タイミングをあわせて一斉に集まろうではないか!」

まず、泳ぐのが得意ではないバチたちは、潮が大きく動く 「大潮の下げ」 のタイミングに、流れに身を任せ 「漂う」 ことにしました。
更に、危険の少ない 「夜」 という条件が一致したときを 「決戦の日」 と決めました・・・。

という話がどこまで合っているかはバチに聞いてみないとわかりませんが・・・、たぶんこんな感じでしょう。

バチ抜けの様子

2月初旬のある河川の水面の様子です。バチ抜けが発生していました。
(ちなみに、オレンジのニョロニョロは常夜灯の光が水面に反射したものです。)

ちょっと上の写真ではわかりにくいですね。
もしもっとバチ抜けを見たい方は、ややグロ画像を見る覚悟でこちらを御覧ください。(Google画像検索で “バチ抜け” を表示します)

タイミングや状況にもよりますが、簡単に数えられるくらいから、一面を埋め尽くすくらいの数のバチがいることもあります。

経験上、あまり多くのバチがいる場合は、ルアーが発見され辛いのかルアーへの反応が悪く、
そもそも引いてくるルアーにバチが絡まって釣りになりません。

バチ抜けの条件

シーズン

シーズンは「春」ですが、地域や場所によって異なります。
例えば関東ではザックリと1月〜5月くらいで、特に河川では早く、港湾や運河などでは遅いと言われています。

ちなみに、私のよく行くある河川では、2月下旬〜4月初旬くらいまでがベストシーズンになります。

次の3つの条件の「全てに一致」する日と時間が、もっともバチ抜けが発生しやすくなります。

潮汐の確認には、スマホのアプリ「潮汐なび」を利用させて頂きました。

iOS(iPhone/iPad)版と、Android版があるようですので、ご紹介させて頂きます。

条件1:潮回り

「大潮 と 大潮前後の中潮」
特に中でも、後半付近でバチ抜けが発生しやすいようです。


これはある月の潮回りカレンダーです。
※毎月状況は変わりますので、釣りに行く月のカレンダーを参照してください。

この例の場合は、
11日〜15日と、25日〜30日の2回がチャンスタイムでありますが、
中後半の大潮と中潮(13日〜14日と15日、27日〜29日と30日)あたりがベストタイミングと考えられます。

ただし、地域や時期によってはこのパターンに当てはまらない場合もありますので
特に潮回りに関しては参考程度でお考えいただけるとよいかと思います。

条件2:潮汐

「満潮 〜 下げ初めの2〜3時間くらい」

これもある日の潮汐ですが、この例の場合は、
18:07が満潮ですので、そこから+2〜3時間くらいがベストタイミングとなります。

つまり、18:07〜21:07くらいとなるのですが、
どちらかというと、この中でも前半のほうが魚の活性が高いことが多い気がします。たぶん、後半だと魚達はお腹いっぱいになっているのでしょうかね。

条件3:時間

「夜」

基本的に「夜」です。
日中でもバチ抜けが起きていることがあるようなのですが、夜のほうが圧倒的に確率は高いと思います。

日没後に満潮となるタイミングがベストとなります。
上記の例では、17:25が日没であり、18:07が満潮となっています。

日程や時間が限られていているため予想しやすくタイミングあわせれば高確率でバチ抜けに遭遇できると思います。
周りのアングラーに迷惑にならないよう注意しながら、水面をライトで照らしてみてください。
ニョロニョロしたものが浮遊していれば「バチ」です!

せっかく条件にマッチするタイミングに備えて行っても遅刻すると、魚達は既にお腹いっぱいとなっているでしょうから時間厳守は必須です。
やや早めに現場に到着して、余裕で準備するくらいがよいかと思います。

まとめ

  • バチ抜けは、ゴカイ類が繁殖行動のため、一斉に浮遊していること
  • バチ抜けは、魚達にとって無料バイキング状態
  • バチ抜けは、春の夜で、満潮〜2、3時間くらいに発生
  • バチ抜けは、遅刻厳禁、時間前集合